発達障害の子どもを持つお母さんは悩みや苦しみを抱えている
発達障害の子どもを持つお母さんは、そのほとんどが悩み苦しんでいます。
というのも、私が以前書いていたメルマガからご相談いただく内容の殆どが自閉症スペクトラムやADHD当事者ではなく、お母さんからだったから。
密に接する機会が多い母親にとって、
- 子どもが何を考えているか
- 子供がどうしたいのか
- 我が子なのに理解出来ない
そんな悩みを抱えているのです。
ただ、私自身が自閉症スペクトラムや広汎性発達障害当事者のため、残念ながら家族の気持ちを理解する事は出来ません。
しかし私が育ってきた環境を思い出しながら、その悩みの解決策がもし見えるなら・・・
という視点でお伝えできればと思っています。
子供が発達障害かも?と思ったなら
我が家は定型発達の母と妹、グレーゾーンの父そして自閉症スペクトラムの私の4人家族でした。
まだ当時はこの障害はあまり周知されていなかったのと、何せ母がかなり強気な人だったため、私が変だという事にすら気づかなかったのだそう。
今から考えると、もしもっと幼少期に私の障害に気づいてくれていれば、きっと私はもっと楽に生きれたのでは?
そう思わない訳ではありません。
しかしそれ以上に、実はお母さんも辛かったのかも?と大人になった今だから思える事もあるのです。
現代ではこれらの障害がかなりマスコミなどでも取り上げられる機会が増えました。
だからか過剰に不安を感じる人も少なくないようですが、もしあなたのお子さんが少し人とは異なると感じたなら、近くの病院で診察してもらってください。
それが一番、
「お互いが辛くない人生を歩む方法に近づく」
と思うので、単なる性格なのか、それとも自閉症スペクトラムやADHDなのか?の診断を医師にしてもらうのがおすすめです。
自閉症スペクトラムやADHDの子どもたちは何を考える?
定型の人は多動や自閉症の子供が何を考えているかが分からないと言います。
しかしそれはその子たちも同じだったりするのです。
私は母がいつも何故そんな事を言うのか理解していませんでした。
というか、わかりませんでした。
未だにそれは変わらないのですが、お互いが意思の疎通が基本的に出来ていない事が多々あるのです。
ここで問題になるのが障害を持つ当事者ではなく持たない方。
つまりお母さんや家族です。
当事者よりも家族の方が辛い
何故なら、当事者は何が問題で何が悪くてどうしてそうなるか?を考える事が周囲よりも少ないから。
例えば
「朝起きて夜は寝る」
みたいな簡単な事でも、自分なりの考え方が強いため
「何故?」
になるのですが、質問しても納得できる答えがかえってこない。だから
「どうでも良い」
なんて気持ちになるのですが、周囲はそうではなく
「どうしてこの子は理解しないんだろう?」
と悩んでしまうのです。
発達障害の息子や娘と家族に幸せは訪れるのか
もしあなたが今、悩んでいる真っ最中なら私の書いている事に納得できないかもしれません。
何故なら、あなたはずっと苦しみ続けきっと息子や娘のために
- 自分が悪いんじゃないか
- どうすれば分かってあげられるだろう
- どうすれば良いのか
と考えつくしたから。
しかしそれらの答えはきっと出なかったはずです。だって
「そんな考え方をする子なんだ」
と受け入れるしかないから。
この障害の殆どは知能に問題がないけど、あなたと同じように瞬時に全てを理解し納得できる事がとても難しいのが現実です。
だから時間をかけてゆっくりと習得していくのですが、普通は誰もが当たり前に出来る事が出来ない。
そのため、両親(私たち)の育て方が悪いんじゃ?と思ってしまうのではないでしょうか。
問題はそこじゃなくて、簡単に言えば性格の違いのようなもの。
世の中にはたとえ自分のお腹を痛めた子供でも、それぞれの人格があって、個性があって、考え方がある・・・
本当はそんな程度の違いだと思うのです。
というように考えられれば、家族として他とは違うかもしれないけど、あなたの家族の形というものの中に幸せを見つけ出す事が出来ると思っています。
発達障害を理解しようと思わない事
あくまでも私の考えですが、私は基本的にあまり人に興味がありません。
しかし普通は違うんですよね?
これがファミリーという単位で考えるなら、基本的には子供はお母さんもお父さんも大好きで当然という考え方になるのではないでしょうか。
しかしこの大好きがあなたの思うほどの感情ではない・・・ように思います。
だから人に現在の親子関係を話すと
「そんなに会わないんですか?」
なんて言われるのですが、私なりにはこれが普通に両親に対する愛情だと思っているのです。
この差を理解するってきっと無理ですよね?
人参が嫌いな人に人参のおいしさをどれだけ言っても理解してもらえないのと同じなのかもしれません。
だから理解するんじゃなく、受け入れてしまう事。
そんなもんだと思う事が出来れば、きっとお母さんの悩みは軽くなるはずです。
発達障害の子どもを持つお母さんのまとめ
このブログそのものが、自閉症スペクトラム当事者が書いているため、時には理解できない事があるかもしれません。
しかし文章を読んでいただければわかると思いますが、これが当事者なんです。
ただ別に、だから理解して!
とはさらさら考えていなくて、どちらかと言えばそ
「こんな考え方をしてるんだよ」
が何となくでもイメージしてもらえればと思っています。
子育てそのものも大変ですが、何等かの障害を持つとなお更大変ですよね。
しかし育てなければならないのですから、少しでも書いている事が何かのお役に立てば幸いです。
という事で、このカテゴリでは子供の事についてご紹介していきたいと思います。